ご案内

夏越の大祓・夏詣

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令和7年も折り返しとなりました。

 

この時期、全国の神社ではこの半年間の心身の穢れを祓う「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」が行われています。

人は、目にしたくないものも見、聞きたくないことも耳にし、嗅ぎたくないものも嗅ぎ、口にしたくないものも口にし、触れたくないものにも触れ、感じたくないことも感じます。

 

そういった、生きる中で避けられないことが心をも穢し、これによって卑しい心、人としてあるまじき思考に侵されていくと考えられています。

 

6月30日、12月31日の節目、神社では祝詞の奏上や茅の輪くぐり、人形(ひとがた)祓いなどによってそれらの穢れを祓い健やかな姿で過ごせるよう祈願します。

 

この日に唱えられる祝詞は「大祓詞(おおはらえのことば)」。

神々様にお伝えするその祝詞に記されているのは、日常生活で知らず知らずのうちに犯した罪や過ち、心身の穢れを祓い清め、清浄な状態に戻すこと。

 

当山におきましては、年に2度ではなく御神殿・祈祷所での日々のおつとめ、全ての祭礼・ご祈祷にて奏上し、ご参拝の方々にもご一緒にお唱えいただいております。

節目はもとより、神々様は穢れを嫌い素直な誠の心を重んじていることから日々の祓いにこだわっています。

このことが大神様のご神威を高めご加護に繋がるとともに、人様に対しても自らに対しても同じことが言えると考えているからです。


日本人は、自ら発する言葉の一つひとつをも「言霊」と呼びます。それは、それが人様への影響だけでなく自らの魂にも影響するから。

自分自身の考えと行いに心を宿し、人の力で及ばぬところは神仏にお導きいただきましょう。

 

神仏は、人間にとって苦しい時の心の拠り所であるだけでなく、目に見えぬ大きな力で導いてくださっています。
人様だけでなく、自身の心とも向き合いながら神仏にも心を向けていきましょう。必ず自らに返ってきます。

令和7年の後半、大難が小難に、より良い日々となりますよう夏詣をお勧めしております。




[参考] 大祓詞 おおはらえのことば
https://www.youtube.com/watch?v=WdidQTF-Aag

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