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令和4年 みずのえとら年
新年、明けましておめでとうございます。
当山からは、例年に増して強い光の御来光を仰ぐことができました。降り注ぐ光に感謝の心を新たにいたします。
どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。
昨年はコロナとワクチンの追いかけっ子のような年となりました。今年はどうでしょうか。
昨年の「かのとうし年」は、一昨年のねずみ年に通用しなくなったことがいよいよ終わり、新たな命が産まれるかどうかというデリケートな時期の年回りでございました。
終わってみますと、東京オリンピック、緊急事態宣言、ワクチン、GoToトラベル。お店をされていらっしゃる方は、お店を続けるべきかどうか、企業もテレワークにチャレンジするのかしないのか、一体どうすればできるのか、一年中新しいことのデリケートさが際立っていたことと思います。
うし年でしたので、物事駆けって進むことはなく一歩一歩耕すように進んだ、もしくは食べたものを反芻するかの如く一進一退という方も多かったのではないでしょうか。
そんなうし年から変わって、今年は寅年。壬寅(みずのえとら)という年回りになります。
「みずのえ」という字は、妊娠の妊という字からできたとも言われ、はらむ、産まれる、という意味を持ちます。
昨年の、新しい命が産まれるかどうかのデリケートな段階から、産まれ、成長する段階に変わります。
「寅」は、演じるという字に表すように「人前に立つ」という意味を持っていますので、壬寅は「新しく立ち上がる」「生まれたものが成長する」という年となり、新しいものは不安定から脱却していきます。
それでも、新しいことを始めるには、これで大丈夫か、ちゃんとやっていけるのかと、慎重の上にも思い切る勇気が要ります。そして成長には謙虚さと勤勉さが必要です。目の前はコロナの第6波、オミクロン株が迫っています。変化に乗り、恐れず変わらなければなりません。
今年は案ずるよりも産むが易し。神仏にお導きを祈りながら、新しいことに思い切る勇気、成長への謙虚さと勤勉さを心に留めて大いに進んで行きましょう。